各地区の意見交換会概要(6)

香川県中小建設業協会との意見交換会
施工実態に合わない歩掛り
歩切り撤廃、指名拡大を

香川県中小建設業協会との意見交換会は平成25年12月6日、高松市のJRホテルクレメント高松で開催された。全中建本部から土志田領司副会長と押川専務理事、香川県中小建設業協会から金本健司、中塚敏彦両副会長ら幹部13名が出席した。

最初に土志田副会長があいさつしたあと、金本副会長が「25年度の労務単価は全国平均15.1%の引き上げだが、香川県は13.5%の上昇だった。これが実際に賃金の上昇、社会保険加入に影響するのはまだ先になると思う。歩掛りの問題などさまざまな課題があるが、きょうの意見交換を踏まえて、全中建を通じて当局に改善をアピールし、利益が確保でき、魅力のある業界づくりを目指していきたい」とあいさつした。

続いて本部と香川県中小建設業協会との間で次のような意見の交換が行われた。

香川県中小建設業協会 25年4月に旧労務単価で発注された工事に対する特例措置は、市まで適用され、単価が改定された。町村段階になるとばらばらで、特例措置を講じているところは少ない。

高松市、三豊市以外では歩切りが行われている。市町村は5~10%、ひどいところでは20%も歩切りしている。それが技能労働者の賃金引き上げ、社会保険加入の阻害要因になっている。

国交省の工事では施工パッケージの積算方法が採用されたが、これまでは構造物単位で擁壁の立方メートル単価がいくらという歩掛りがあった。この歩掛り自体が積み上げ方式の7~8割の単価で、それで型枠大工の賃金が下がり、下請への支払い減額、さらには社会保険の未加入につながるという悪循環に陥った。

歩切りは補助事業、単独事業でも行われている。

場所打ち擁壁工(構造物単位)の歩掛りは、標準設計に記載されているような擁壁で、かつ高さが適用範囲にある場合に適用する基本的な歩掛り単価となっている。このため、比較的壁厚が厚い形状であれば積み上げ積算との価格差はないが、壁圧が薄い擁壁は安価になる傾向にある。

擁壁平均高0.5~1メートルの工事で試算した結果では、積み上げ積算した価格の半額になった。積み上げ方式より安価になる歩掛りは採用しないように働きかけてほしい。

ネクスコは国交省の歩掛りの8割の水準だ。コンクリートの立方メートル単価に掘削、仮設、ガードマンの費用も含まれるといっている。絶対に採算がとれない。

国交省が25年10月から採用した施工パッケージ型積算方法は、東京の労務単価、材料単価などを標準単価とし、それを補正して各地の積算単価を決めるが、その補正方法は、東京の価格に対する各地の価格の比率に応じて行うため、東京より単価の高い地区は高い金額になるが、低いところは安い積算単価になる。機械土工は、損料のウエートが高いので、下がらない。

香川県の水路の断面は小さいものが多いが、積算は断面4~5メートルの全国歩掛りを使っているので、ロス率と歩掛りで1割程度安くなってしまう。

最低制限価格は、予定価格の87~89%のところに設定されている。中には制度を設けていない町もあり、業者は低い落札率のところでの競争を強いられている。

指名競争入札はBランク工事で採用されている。200~300万円の維持管理工事が対象だ。Aランク工事は一般競争入札で行われている。県には5000万円以下の工事は指名競争入札で発注するよう要望している。

本部 国交省は直轄工事の受注者の情報は入るが、市町村工事の受注者の情報が入らないので実態が分からないといっている。データをそろえて要望していくので協力をお願いしたい。