各地からの現状リポート

会員の、会員による、会員のための建設業会とは…
(一社) 全国中小建設業協会 常任理事  
(一社)福井地区建設業会 会長 轟建設(株) 代表取締役 天谷知昭

当建設業会は昭和25年に創立され、(社)福井市建設協会の吸収合併など幾多の変遷をたどりながら、今年4月に一般社団法人へ移行し、地域経済・地域社会の発展を支え、中長期的視点に立った建設産業の在り方、ビジョンを示していく組織としての役割を果たしていかなければならないと念じています。

また、福井県および県都・福井市と締結しています防災協定に基づいて、災害時における県民・市民の生命および財産を守る組織としても重要な役割を果たしています。

一般社団法人への移行を契機に、これまでの公益性に縛られた組織から脱却し、社会的地位・認知度を確保しつつ、収益性の向上を図るという、両輪のバランスを図ることが求められています。会員のメリットの増大、負担軽減に軸足を置き、「団体がゆえに実現できることは何なのか」を自問自答し、重点的に取り組むべき事業体系を見直してきました。

重点事業として、会員をはじめとした建設事業者の自己研鑽(けんさん)の機会を提供し、経営管理能力や技術力のスキルアップを図るため、土木施工管理技士会のCPDS(継続学習制度)、建築士会のCPD(継続能力開発)認定講習会や講演会の開催に取り組んでいるところです。建設関連図書などの斡旋(あっせん)や全中建、行政機関などからの情報の提供にも努めています。

また、当会独自の表彰制度により表彰対象となる潜在候補者を調査し、各種表彰制度に係る申請に努めています。このことにより、総合評価方式や競争入札参加者資格審査事項での優位性を図るとともに、その功績を讃(たた)えることによって、建設業界の牽引(けんいん)力となる人材を育成し、さらなる業界発展につなげていきたいと考えています。

団体としての活動を活発化するには、収益性の向上を図ることは不可欠であり、その一つとして、当会館(基本財産)の利活用を積極的に図り、賃貸料・使用料収入や全中建などの団体保険の加入促進を図ることによって得られる収益を福利厚生事業や社会貢献事業を通して会員へ還元できればと思います。

今後とも、県・市をはじめとする行政機関に対し、入札制度など建設業を取り巻く環境改善に関する要望、意見の提言を積極的に行い、若者が建設業界に生き甲斐を感じ、将来の夢を託せる魅力ある業界となるよう努めてまいります。