社会保険加入状況調査

企業87%、労働者58%
とび・鉄筋・左官で改善

国土交通省がまとめた平成24年度の企業・労働者の保険加入状況の調査結果によると、雇用保険、健康保険、厚生年金保険の3保険にいずれも加入している割合は、企業で87.3%、労働者で57.9%となった。職種別にみると、前年度調査で加入率の低かったとび工や鉄筋工、左官などで改善傾向が顕著だ。

国交省は社会保険の加入率を平成29年度までに企業単位で100%、労働者単位で製造業並み(雇用保険92.6%、厚生年金保険87.1%)とすることを目標に掲げている。

企業の社会保険加入状況を主な職種ごとにみると、高い加入率だったのは運転手(特殊)の94%、同(一般)の93%、軽作業員の92%、特殊作業員の91%など。一方で鉄筋工は69%、とび工と型枠工は74%などなっている。

労働者単位で加入状況をみても、高い加入率は運転手(特殊)の79%、特殊作業員77%などで、低い職種は型枠工41%、鉄筋工42%、とび工47%と、企業の状況とほぼ同様の傾向を示した。

3保険それぞれの加入率を主要職種ごとに前年度と比較してみると、企業の雇用保険では23年度に83%の加入率だった左官が、24年度は93%に大幅に増加。同じく80%台だったとび工や型枠工は1~2ポイント程度の増加となった。特殊作業員や運転手など95%前後の高い加入率の職種では前年並みの数字だった。
健康保険加入率では、主要職種の中でも低い水準となっていた鉄筋工(前年度62%)が8ポイント上昇の70%に改善。左官も前年度より12ポイント上昇して86%、とび工も3ポイント上昇の77%と、加入率の低い職種で増加傾向が鮮明になった。厚生年金保険でも、前年度は61%だった鉄筋工が9ポイント上昇の70%、左官が12ポイント上昇の81%となっており、もともと雇用保険に比べて加入率の低かった2保険への加入が進む状況が顕著だ。

労働者単位での加入状況をみても、雇用保険では前年の加入率が60%台だった主要職種のうち、鉄筋工、型枠工、左官が70%台半ばまで上昇。とび工も62%から63%まで上昇している。健康保険加入率でも、とび工が40%から51%に増加したほか、型枠工が37%から45%、左官が50%から71%に増加。厚生年金保険でも、とび工が39%から49%、鉄筋工が35%から44%、型枠工が34%から43%と、加入率の低い職種での改善傾向が目立つ。