各地からの現状リポート

ボランティア活動から得た教訓
香川県中小建設業協会
蓮井建設(株)常務取締役蓮井行成

昨年10月、我々香川県建設業協会青年部(昭和会)は東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市に震災復興のためボランティア活動に参加して来ました。

大震災から半年以上も経過し、メディアからの情報をもとに想像していましたが、現地に入って実際の悲惨な現状に言葉を失いました。橋は半分に折れ、車や建造物は原形を留めず、ビルなどの4階あたりまで津波が襲った状況に惨憺たる気持ちになりました。

道路を走行しているのはダンプや生コン車が多く、復旧作業がどんどん進められているように見えました。このような光景を近くで見て、我々が携わる建設業が被災地の方々に役立ち、貢献できる喜びを感じました。「災害は忘れた頃にやって来る」と言いますが、建設業の重要性を痛切に感じました。

私たちはボランティア活動として、塩害で植物が育たなくなった土地に肥料をまく作業を行いました。昭和会のメンバーは被災地の方に少しでも元気を取り戻してもらいたいと、短い時間ではありましたが、必死で作業させていただきました。そこでは地元の方とも活動を通して接する機会も持てました。地元の方々はご自身が被災したにもかかわらず、黙々と復興のための努力をされており、時には笑顔でさまざまな指導もいただきき、逆に私どもが元気をもらったようでした。「また陸前高田でお手伝いしたい」「少しでも復興の役に立ちたい」と思いました。

また、岩手県の青年部との交流会があり、岩手県建設業協会の現状を伺いました。「震災後、工事は増えているが、その工事を行える業者がいない」という現実がありました。震災前は工事がない状態の中で廃業する会社や、職員を削減した会社も多いということでした。

香川県で大震災が発生した場合、復旧作業や工事を行える会社がいなければ、復興は確実に遅れるでしょう。同じような立場に立たされた時、我々はどのように対応ができるか、今から考え、備えることが不可欠でしょう。

建設業は高齢化が進んでいる業種ではありますが、震災復旧に一番貢献している業種であるし、これからの若い人たちに希望を与えられる業種だと自負しています。いつ襲ってくるかわからない災害に備えておく必要性を痛感するとともに、建設業として地域の安全・安心を守らなければならないという使命感を常に抱いて、努力を怠ってはならないと認識せずにいられません。

ボランティアメンバーは次の通り。

蓮井行成、高橋秀通(青年部会長)、丸山正、安戸照清、久保誠司、河野仁治、野上大介、野崎康晴