震災復旧・復興リポートみやぎ中小建設業協会

早期復興と皆に「福」「幸」が来ることを祈り
一般社団法人みやぎ中小建設業協会副会長(宮城建設工業(株)代表取締役)
宮城洋幸

未曾有の大災害をもたらした「東日本大震災」の発生から9カ月の時が流れた今なお、その被害の全容も明らかになっておらず、被害地域には未だ大震災の大きな爪痕が残り、困難な状況が続いています。
また、宮城県の死者は増え続け、平成23年11月23日現在で9504人に達し、行方不明者も1994人となっています。

県内の被災地では未だにがれきがあふれ、復旧・復興を妨げています。当会員各社は、国や県はもとより、各市町村および民間の支援要請を受け、がれき撤去、運搬などの工事や仮設住宅関連、住宅応急修理などの工事に、昼夜を問わず作業に従事しているのが現状です。

復旧・復興の妨げになっているがれき撤去については、仙台市が兵庫県の環境関連装置メーカーの近畿工業(株)様より、16年前の阪神・淡路大震災の恩返しということで、がれきを焼却できる大きさに砕く自社製の大型破砕機の無償貸与を受け、がれき処理に弾みがつくとたいへん喜んでいます。

しかし、がれき処理は県内沿岸部の気仙沼市、南三陸町、女川町、石巻市、名取市、亘理町などの各地で難題となっており、被災地の苦しみはまだまだ続き、あと何年かかるか分からないのが現況です。
東北3県で推定2400万トンを超すがれきやごみが山積みされ、ガスの発生で夏場には、がれき火災も数件発生しました。復興の妨げになっているがれきをいかに早期に処理するかが課題です。

各支部会員の方々も震災復旧活動はもとより、国や県および市町村発注の災害復旧工事なども受注し、さらに民間のマンションなどの内外装、外構工事や被災者の家屋や擁壁工事など、ガードマンやダンプトラックの不足している中で、あらゆる復旧工事に携わって支援しています。

県内には、行政機関からの職員の派遣や、国内外からの多くのボランティア活動、スポーツ・芸能関係などからの多くの心温まるご支援を受けました。それらの人びとの絆が、何もかも失い、暗く沈んでいたわれわれ宮城県民に勇気と希望を与えていただき、今日まで来たことに深く感謝いたします。

寒い冬が到来し、被災者には厳しい季節になりましたが、当会員一同は、県民の皆様が笑顔の明るい年始を迎えられ、幸福な生活が早く訪れることを祈りながら、日々活動してまいります。

当みやぎ中小建設業協会では今後、会員の増強や県との防災協定の締結などに向け、力を注ぐ所存であり、今後も復旧・復興のため一歩ずつ前進していきたいと思います。