第23回若手経営者懇談会 発表要旨(4)

住民の防災意識向上へ 「防災運動会」を開催
林光彌氏杉方則義氏

私ども加藤建設は、三重県に近い、愛知県海部郡蟹江町にある。23年5月に初の試みとして、地元の7つの町内会対抗による「防災運動会」を開催した。

当社が防災運動会を提唱したのは、地元の建設業者として、地域への貢献、地域へのお手伝いができることがないかというのが動機だった。その中で、必ず来る東海、東南海などの大地震に備えて、地域防災力の向上に手伝いができる手立ては何かを考えたときに防災運動会が最適と判断した。具体的には住民相互の顔が見える場をつくりたい、住民の防災知識の向上につなげたい、費用はなるべくかけないことを判断基準に考えた。

防災運動会は、蟹江町の新蟹江小学校の学区組織の住民で実施することにした。運動会はこの地区にある7つの町内会の対抗戦で行うことにした。主催は7町内会、消防団、PTA・子供会、婦人会・長寿会。協賛としてボランティア団体の「かにえ減災の会」と加藤建設が参加した。競技プログラムなどの企画、構成は加藤建設で行い、主催団体と協賛団体とで構成する準備委員会へ提出、そこで開催要領を決定した。開催日を5月29日に設定し、4月初めに小学校に校庭、放送設備、用具の借用を申し入れ、了解を得た。

競技種目は、防災意識の向上を図る観点から、簡易担架搬送リレー、「火事だー」大声競争、幼稚園児が親子で駆ける「いっしょにひなんしよう」、防災○×クイズ、バケツリレーの5つの競技とし、大声競争ではユニークな声(発言)を発した者に10点を加点、最終種目となるバケツリレーの得点は2倍とし、逆転の余地を残した。

優勝チームには優勝カップと賞状、2、3位には賞状、参加者全員に参加賞を贈ることにして加藤建設が用意した。

防災運動会当日は、あいにくの雨模様だったにもかかわらず、350名の住民が参加、会場を体育館に変更して、バケツリレーを除く4種目で勝敗を競った。費用は当社負担の15万円を含め24万円と安く済んだ。

運動会を開催して良かった点は、当社と地域住民との距離感が近くなった、町内会内の絆、町内会相互の絆が深まった、防災知識と防災に対する関心が深まった、優勝したいと町内会の対抗意欲が芽生えた、参加者全員が喜んで楽しんだことなどである。一方、反省点としては初めての開催だったこともあり、スタッフの動きに余裕がなかった、競技と競技の間に余裕がなかった点があげられる。この反省点を踏まえて、次回もお手伝いをしたいと考えている。